アメリカ留学ガイド#5: |
オレゴン州立大、オススメ一般教養科目 |
一般教養単位を、どれで埋めるか。もちろんそれぞれ興味のあるクラスを取ればいいのですが、リストの中に面白そうなのが一科目もみつからないこともあるでしょう。何せ一般教養ですし。また、クラスや教師によって明らかに簡単なもの、難しいものがあることも確かです。専攻科目により集中するためにも、一般教養はできるだけ楽に済ませたい、という人も多いでしょう。色々周りの人と情報交換して、楽そうな科目、教師を見つけるのが良いと思います。
とはいえ、人それぞれ好みや運や得意不得意があるでしょうし、日本人とアメリカ人では言語、高校までの教育内容などによりスタート時の差があります。また、夏学期とそれ以外の通常学期とでは授業内容に大きく内容が異なる場合もあります。同じ科目でも、担当教授によって全然教えることが違ったり、同じ教授ですら、学期ごとに内容を変えてきたりもします。多少古い情報も混ざっているので、内容に絶対の保証はありませんが、参考までに自が実際取った科目と、友人から聞いた情報です。あとは実際に授業に行ってみて、Syllabusもらってみて判断して下さい。
−−− Writing I −−−
WR 121 English Composition (3 credits)
OSU学生は全員必須の科目です。ペーパーは必ず提出期限前に仕上げて、教師のOfficeHourに持っていって見てもらいましょう。実際の提出前に2〜3回は見てもらうのが理想です。また、Writing
Centerを利用し、そこでもらえる添削内容の書かれた青いストラップを添えて提出すると点数が上がることもあります。英語での作文に自信がない人はしばらく取るのを控えておくのも良いかもしれません。が、逆に、このクラスを早めに取っておくと、他のクラスでのペーパーにいろいろ役に立つ技術は身に付きます。夏学期は留学生がクラスの大部分を占めるので、通常学期よりも多少やりやすくなると思います。
−−− Writing II −−−
WR 214 Writing in Business (3)
ここのジャンルははっきり言って留学生にはかなり厳しいと思われます。その中であえて選ぶとしたらこれでしょうか?
WR 327 Technical Writing (3) Instructor: Tania Treat
理工系の学生向けのWritingです。学期の終わりにはかなり長めのペーパー(Single Space 15ページ程度?)を提出することになると思われます。その他に幾つかのペーパー、文法クイズなど。レジュメやカバーレターの書き方などもカバーされるので、後々役に立つクラスではあります。やはりWR121同様早めに作文を仕上げて教師に見てもらうのがいいと思います。
−−− Writing III −−−
COMM 111 Public Speaking (3)
プレゼンテーションクラスです。基本的なプレゼンテーションの組み立て方を覚えられるので、早めに取っておけば他のクラスで活用できます。ただし、高得点を取る為には、本番前に教師のOfficeHourを利用して教師の前でリハーサルを行い直すべき点を指摘してもらう、などの労力は必要かと思われます。プレゼンテーションに自信がなければ、しばらく保留しておくのも良いでしょう。夏学期に受講すると留学生が多いので、ある程度やりやすくなると思います。
COMM 218 Interpersonal Communication (3)
受講したことがないので内容はちょっとわかりませんが、プレゼンテーションがどうしても苦手だという人は、COMM111よりもこっちの方がやりやすいかも?
−−−Western Culture −−−
GEO 106 Geography of The Western World (3) Instructor: Meredith Giordano
いわゆる世界地理。ヨーロッパ、アメリカ大陸中心です。各国の歴史も多少含まれます。レクチャーノートが図書館で借りられるので、授業前にコピーして持っていくと良いです。試験は選択問題のみでした。それなりに暗記事項は多いですが、レクチャーノートを中心に、Study
Guideに沿って勉強すれば比較的取りやすいと思います。暗記するべき国名、都市、山脈、河川などを書き込んだ試験勉強用白地図を早めに作っておくとテスト勉強に余裕ができます。全体的にとっつきやすい科目ではあると思います。
PHL 205 Ethics (4)
自分は受講したことがないので、友人からの伝聞です。
・ 教科書やその他副読本の読みが多く、必須である。
・ クラスでのディスカッションが頻発。
・ 試験はなく、ペーパーで成績のほとんどが決まる。
など、聞いた感じではかなり難易度高そうです。倫理学に特に興味がある人以外は控えたほうが無難かもしれません。
−−−Cultural Diversity−−−
GEO 105 Geography of The Non-Western World (3) Instructor: Mark Giordano
東側世界地理です。日本を含む、アジア、ロシア中心です。各国の歴史も多少含まれます。日本や近隣国が含まれるので上記GEO 106よりもその点多少親しみやすいと思います。その他、授業、試験形式は上記GEO
106とほとんど同じです。
JPN 331, 332, 333 Japanese Culture (3)
自分は上記の地理を取ったので、この科目は受講したことがないのですが、おそらく我々にとってはこちらの方が簡単でしょう。
ANTH 210 Comparative Cultures (3)
こちらも伝聞ですが、教科書読み、ディスカッション共に少ないものの、ペーパーが難関とのこと。教師が実際に教室で授業するクラスの他、そのビデオ録画のクラスもあるそう。ビデオ録画クラスだとやはり多少退屈らしいので、受講するなら教師がいるクラスを取った方が良いとのことです。
−−−Difference, Power, and Discrimination −−−
SOC 206 Social Problems and Issues (3) Instructor: Loli A. Cramer
社会学です。貧困問題、教育問題、差別問題などの社会問題全般に関して勉強します。テストは選択問題に加え、エッセイ問題があります。ただし、エッセイ問題に関しては、事前に数問問題が与えられその中から出題、という形式なので、それなりに準備しておくことが可能です。レクチャーノート以外にも、教科書からの出題が比較的多いので、日頃からコンスタントに教科書や副読本を読まないと高得点は難しいかもしれません。普段の宿題はほとんどないので、その点では楽です。教科書を読むかどうかにかかってくると思われます。教師はMcDermottよりもCramerの方がテストは簡単なようです。
HDFS 201 Individual and Family Development (3)
取っつきづらいクラスが多いDPDクラスの中では、比較的容易との評判です。
−−− Literature and the Arts −−−
ART 206 Introduction to Art History Western (3) Instructor: Lisa Brody
西洋美術史。ART 204、205、206でそれぞれ勉強する時代が違います。一般教養単位を埋めるだけならば、その中からどれでも好きなもの一個取ればOKです。内容は単純暗記。テストではランダムに映される絵画や彫刻などのスライド写真を見て、その美術品に関する情報、例えば製作年、作者、国、時代、素材、その他の特徴などを書く、といったもの。宿題はほとんどなく、教科書も読む必要なないのですが、暗記しなければならない量はかなりのものです。元来美術が好きな人ならば比較的覚えやすいと思いますが、そうでない人は、早めに暗記用教材を作っておく必要があります。自分の場合は友人数人と一緒に受講し、手分けして暗記用教材を作成。語呂合わせなどを駆使してなんとか乗り切りました。要求される内容は非常にストレートなので、美術品鑑賞が好きな人、暗記力に自信がある人には良いと思います。
MUS 101 Music Appreciation I: Survey (3) Angela Carlson
聞いた情報です。曲の一部を聞いて、そこから曲名や作者名などの情報を導き出す形式のテスト。こちらもやはり暗記中心のようです。友人が受講したのは夏学期なのですが、宿題はなかったものの、代わりに毎週テストがあったそうです。
−−− Social Processes and Institutions −−−
ECON 201 Introduction to Microeconomics (4) Joe Eberhardt
需要供給曲線など、経済学の基本的事項。計算も多少含まれますが、なんといっても需要供給曲線を始めとするグラフの理解がカギです。中間、期末試験は膨大な数の選択問題でできています。テストの他に宿題もありますが、量は少なめ。ノートと教科書の各グラフをしっかり理解しておけば、後はレクチャーノート中心の勉強で十分対応できます。ECON
202のMacroeconomicsよりも、こちらの方が比較的内容はわかりやすいと思います。Require3単位に対して、ECON201は4単位クラスなので、1単位分余分ではあります。
HDFS 240 Human Sexuality (3)
自分は受講したことがないのですが、非常に人気の高いクラスです。Milamの大講堂での大きなクラスでのレクチャーです。
ANTH 110 Introduction to Cultural Anthropology (3)
聞くところによると、簡単らしいです。
−−− Contemporary Global Issues −−−
H 312 Aids and Sexually Transmitted Diseases in Modern Society (3) Lana
Hamilton
エイズや他の性感染症と社会問題についてのクラスです。中間試験とファイナル、あとは提出さえすれば満点もらえる、クラス内での簡易エッセイなどで成績が決定します。試験は選択問題と筆記問題の混合形式で、高得点を狙うには試験前に配られるStudy
Guideに沿った勉強と、レクチャーの内容の他に、多少教科書を読む必要もあるかもしれません。授業中に頻発されるエクストラクレジットを獲得していくと大分楽になると思います。
AREC 351 Natural Resource Economics and Policy (3)
伝聞です。計算やグラフを中心とした宿題、テストも宿題と似た内容だそうです。宿題をきっちりやることと、試験前に配布されるStudy Guide中心の勉強とで大丈夫だそうです。
GEO 300 Environmental Conservation (3)
こちらも友人からの情報ですが、宿題は多いものの、Synthesis Courseにしてはやりやすいそうです。Steve Cookという教授の評判が良いようです。
−−− Science, Technology, andSociety −−−
GEO 300 Environmental Conservation (3)
GEO 300のクラスは、こちら側の単位としてカウントすることもできるようです。他のクラスとの兼ね合いでどちらに入れるか決めれば良いでしょう。